へバーデン結節（Heberden：DIP関節）
第１関節（遠位指節間関節）の背側中央の伸筋腱付着部を挾んで2つ結節ができるのが特徴。
原因
原因は不明。手を良く使う人にはなりやすい傾向があります。遺伝性は証明されてはいませんが、母や祖母がヘバーデン結節ﾆなっている人は、体質が似ていることを考慮して、指先に負担をかけないように注意する必要があります。
好発
一般に40歳代以降の女性に多く発生。
症状
示指から小指にかけて第1関節が赤く腫れたり、曲がったりします。痛みを伴うこともあります。母指（親指）にもみられることもあります。第1関節の動きも悪くなります。また、痛みのために強く握ることが困難になります。第1関節の近くに水ぶくれのような透き通ったでっぱりができることがあります。これをミューカスシスト（粘液嚢腫）と呼びます。
X-P
関節の隙間が狭くなったり、関節が壊れたり、骨棘（こつきょく）がれば、へバーデン結節と診断できます。
治療
局所の安静、テーピングなどがあります。保存的療法で痛みが改善しないときや変形がひどくなり日常生活に支障をきたす場合は、手術を考慮します。手術法にはコブ結節を切除するものや関節を固定してしまう方法が行われます。
鑑別
慢性関節リウマチ母指CM関節症とは、手の使い過ぎや加齢に伴って、第1中手骨と大菱形骨の間にある鞍状の関節軟骨が摩耗し、関節の痛みを来す疾患。