イズリン病（Iselin病：第5中足骨粗面）

　ジュニアアスリートの足の外側の痛み。ジョーンズ骨折（疲労）や下駄履き骨折（外傷）との鑑別が必須。イセリン病ともいう。

　外側アーチへの過度な運動負担によって起こります。短腓骨筋の牽引によるもので、腱付着部の第5中足骨粗面に発症する骨端症です。

　成長期の８～１５歳ぐらいのジュニアアスリートにみられます。（長距離、駅伝、サッカーなど）

　 第５中足骨粗面部に圧痛がみられます。ダッシュやジャンプ、ターンなどの運動痛。進行すると歩いただけで痛みが出ます。

　レントゲンでは骨折の場合、骨折線が中足骨の長軸に対して横に入ることが多いのですが、イズリン病の場合は長軸方向に骨端線と骨端核がみられるだけです。

　初期では運動停止を指示し安静固定

　テーピング固定、冷シップ

　中期では超音波、超短波、ストレッチなど

　一般的に２～３年（１か月後で痛みは軽減する。再発の恐れあり。）

　親の監視のもとで安静にしていれば良好

・ジョーンズ骨折…疲労骨折

　走ったりジャンプしたり、アキレス腱の牽引力が加わった時、または外力を受けやすい部位である為、繰り返しの外力により踵骨後端核の壊死が起こる。